教師も子どもも真理・真実、また真理・真実に向かう願いとかをもっており、困難な課題を自分たちの目の前につくり出し、それに向かって教師を含めた学級全体が、みんなの力で突破し、壁をつき破って、真理や真実を発見する授業。その困難な課題や壁(見えない・分からない・難しい)を内容として含んでいるのが教材。国語や図工、体育、音楽などで、教材や事物、友だちの事実を対象にして、真理・真実に向かう困難を乗り越えていく過程を通して、自分の認識を深化・拡大させ、自分の可能性を拡大していくことができる。
追求の授業によって獲得したもの、捉えたものの深さや豊かさ、困難を乗り越えた喜びなどに感動し、その感動を自ら表現することを通して、「自分が変わった。できた」という達成感をもち、「もっとできる。もっとやりたい」と自分を変革していく子どもを育てる。それは、将来にわたって、事実を見て、事実に即して考え、イメージをもって行動する人間になるための礎となる。