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自ら追求し、自ら表現する子どもを育てる 

京都サークル 活動報告KYOTO

第1回 例会 4月3日(日)9:00〜15:00

 参加者:16名

○「追求の授業とどう出会わせるか」  森川拓也
・4月初めの授業作り・学級集団作りの鉄則について(講義)
・かつて担任したクラスの1日目と2日目の授業の動画から学ぶ
・昨年度の中野学級の4月初めの授業の分析

〇「子どもたちとの出会いや初めての授業でどんな力をつけるか」についてのレポートの交流と分析
・学習規律は、教師がやりやすくするものではなく、自分がこうしなければ損をすると子どもたちが思えるものにする・目の前の子どもの状況によって、対応を変える。
・うまくいかなかったら、思い切って、軌道修正をする。
・注意すると、子どもはよい気持ちにはならない。授業だけではなく、ふだんの行動の細かいところまで見ていて、ほめる。ほめ方は、教師が本当に感動しているのだということを伝えるというほめ方で。
・子どもが見せた姿をどう使うか。
・あきらめない「本気」を見せる。
・具体例でほめて、手本を作る。
・周りがまちがいを受け入れるようにすれば、まちがいをおそれなくなる。
・仲間の「ちがい」に関心を持たせる。
・「なるほど」と流すのではなく、「えっ?」と驚いて立ち止まらせる等、演出が必要。
・どのレポートも、「聴くこと」をまず指導したいという共通点があったが、「聴く」だけではなく、「話す」こととセットにして、指導することが大事。

 〇詩「春」(原田直友)を使った演習
問題
・「せなか」は、「じぞうさま」なのか「作者」なのか?
・「し」の意味は?
・「じぞうさま」は、どんなところにいるのか?
・題名は何?(題名を隠しておく。)
     →国語の初めの教材として、2〜6年なら使える。

 〇感想交流から
・国語以外の教科で、具体的にどのような授業ができるのか?
・算数「とても重いものをはかるときの単位にtがあります。」→「とても」ってどれくらい?
・理科「気温のように変わっていくものを表すグラフ」→「気温のように変わっていくもの」って、どんな変わり方?・社会「明治時代の20〜30年くらい」を「わずか」と書かれている→江戸時代との比較のもとに「わずか」と書かれている。
・プリントを配る時間→角を合わせて丁寧に折っている子を観つけて、頭を使った折り方だとほめる。

第2回 例会 4月24日(日)9:00〜15:00

 参加者:12名

 「学年初めのクラスの動画」の検討
〇N先生(1年)
・担任が、意見を言った子にすぐに反応してしまっている。聴いた後の対応を、子どもに促していない。できている子をほめて、モデルにするとよい。
・今、瞬間の子どもの反応やようすを即座にとらえて、使うとよい。
・沈黙の中にも、「意味のある沈黙」と「意味のない沈黙」がある。思考している沈黙は、意味のある沈黙。 ・発言している子ではなく、聴いている子らを見ていて、よく聴いている子をほめる。もっと楽しい雰囲気を作って「その気」にさせたい。
・「好きな食べ物」を話させていたが、子どもたちは、そんなものを聴きたいと思っていないのではないか?
・対応の仕方を教え込むのではなく、言われなくてもやっている子をほめるとよい。
・「え?それは先生も知らんわあ。」「何?何?」「そんなふうに見てくれて、先生うれしいなあ。」というふうに、教師として仮面を脱いで、素の自分を出すとよい
・「いいてんき」の絵の中の人物になって、言ってみさせるとよい。
・課題が簡単だと、子どもたちは、ぺらぺらと勝手なおしゃべりになってしまいがちだが、じっくりと考えないとわからないことを問えば、それほどすぐには話せないはず。
・関係のないおしゃべりをしがちな子に、不満を残さない止め方をしたい。「それは、授業に関係ない。」とスパッと切ることも大事。だらだらと説教せず、すぐに空気を換える。クラス全体がいい気になっている際には、「みんなが今何を言っているのか、先生はわからない!」と言い切る強さが必要。
・ひらがな練習も、パターン化の中で工夫ができる。
・全員が準備してこちらを見るまで、授業を始めない。一人の子も、置いてきぼりにはしない。待つ。
・挙手に「はい!」「「はい!」という声はいらない。「はいはいは、赤ちゃんだよ。」
・自分のせいで、先生を待たせてしまったまずさを痛感させる。

〇S先生(1年)
・目を見て返事したり、話を聴いたりさせたい。(S先生のねらい)
・かたい。S先生らしさが出ていない。
・ゆっくり、丁寧に話をしていているのがよい。
・対話になっていない。教師からの発信のみになってしまっている。子どもたちの反応がない。
・事前に、どれだけ多くの手を考えておいたか。
・教師の言葉が、子どもたちに入っていない。

・昨日約束したことをできている子をほめるとよい。
・まず、先生に対して反応させる。それができたら、友だちに対して反応させる。まずは、一点突破。
・要求が次から次へと進んでいっている。ひとつひとつ、ほめてやることが大事。要求と評価は、セット。
・「教科書に触らないことに、今日は、挑戦してみようか?」と具体的に頑張ることを示すとよい。
・教師が「すごい!」とほめた際に、子どもたちに反応がなかったのは、なぜか?どうしてこういうことをやらなければならないのかがわかってないと、子どもたちは頑張れないし、ほめられてもピンとこない。
・「1」か「2」かで手を挙げた場面があったが、この挙手は、この場面で、子どもたちが本当に必要としていたのかどうか。
・教師が本当に感動してほめているかどうか。ほめ方が子どもたちに響かないのは、そのせいか?
・「すごい」「よくできたねえ。」という安易なことばではなく、具体的に伝えることが大事。何がどういいのか。

・「自分を育てる」=「自分を大事にする」=「自分を変える」(反省する)
・自分の中のだめなものは、捨て去る。こだわりがあるから、捨てきれず、変わり切れない。「捨てる」というのは、積極的な行為。「学ぶ」ことは「変わる」こと。
・教師が喜んでいる姿を見せて、自分たちがやったことは、こんなにすばらしいことなんだと、子どもたちに伝えることが大事。

〇Y(1年)
1本目から3本目にかけて、子どもたちに変化が見られる。
・「いい」の意味って、どういうことかな?という発問は、子どもたちには、わかりにくい。
・1本目から、教師と子どもの対話になっている。
・「はい」の声がいらない理由をおさえたから、子どもたちにスッと入って、「はい」の声が消えた。
・授業に向く状態が作られている。
1本目、緊張している。→2本目、自由に話しやすそう。→3本目、「今日は、何を教えてくれるのかな?」と期待している。
・やっていることが、わかりやすい。
・「あ」の多様な表現の場面では、「ガラスをこわしたときの『あ』は?」というように、具体的なイメージで問いかけなければならない。非常にいい加減な問いになっている。
・もっと、一人一人に声をかける必要がある。
・声のトーンに、もっとバリエーションをつけてもいい。

〇N先生(3年)
・一人一人の頑張りに声をかけて、クラス全体にモデルとして示していくとよい。
・全員がこちらを向くまで待つとよい。
・「ああ!」とか「そうか!」とか、聴いている証拠を出すことを、子どもたちに要求する。
・学年初めの学習の構えを入れる時期には、学習をそれほど進めなくてもよい。構えを徹底して入れることが大事。
・可能性にある子が何人か見受けられるので、そういう子をモデルにしていくとよい。
・児童が各自タブレットを持っていて、そこに教材が映し出されているが、集中が、「人」からそれて、機械に向くので、不要。
・子どもの反応があまり見られない。

〇Y先生(5年)
・ずっと、先生がしゃべっていて、「息が詰まる感じ」がする。子どもたちは、ほとんど、何もやっていない。
・どういう課題を設定するかで、子どもたちは変っていくかもしれない。
・子どもたちから引き出そう引き出そうとすることが大事。子どもたちは、引き出されて、気持ちよくなる。
・子どもたちの表情が浮かないのが気になる。

〇M先生(6年理科)
・なぜ、自分たちは、「発芽の条件」を調べる必要があるのか、納得して学習できているか?
・どんな問題意識を持たせて、学習に臨ませるかが大事。
・理科専科の学習が子どもたちに受け入れられて、このクラスの担任の学習にも波及していけばよい。


第3回 例会 5月21日(土)9:00〜15:00

 参加者:11名

1 尾上さんのお話
平野敬一郎「私とは何か」,若松英輔「はじめての利他学」,ルビンシュテイン「心理学」をもとに。
・「今、この子を特別扱いする」をどの子にも続けて、ほめたたえる。その中で、子どもたちは、確実に変わる。
子どもたちがわくわくするような瞬間を作れるようになってから、授業をしたい。
困っているなら、映像を撮って見てもらおう。みんなに教えてもらおう。人の課題は、自分の課題。
自分を愛せるか?自分をきちんと持ったうえで、周りと共に生きる。
芸術・美をわかっている人と接すると、よい「分人」が増える。


2 クラスの動画の検討
@ 1年「ひらがな始動」
・規律に縛られて、行儀の悪い子を指名しないというより、一度座らせて、そのことをほめて指名してやるなど、  「特別扱い」して伸ばしていく。その子が字がうまいなら、「こんなに上手に書けるんだから、これから、先生を  助けてね。」と耳元でささやく。
・同じやり方でだれてしまっているので、リズムを作りたい。7〜8分の中にリズムある構成を。
・方法を変える勇気を持つ。
・「ひのつく食べ物を言いなさい。」
・「同じなら、『同じ』と言いなさい。違うものがあれば、『違うものがある。』と言いなさい。」と、聴くこと。
・反応することを同時にさせる。徐々に違いを大切にさせる。
・子どもたちに期待させる出だしがほしい。
・読み聞かせが得意なら、その口調で授業をすればいい。

A 1年「はなのみち」
・たくさんの子が反応している。
・先生の方に全員が集中している。
・話し合いの授業になっている。
・授業の内容で引きつけたい。
・ただのがやがやがあるのは残念。反応よく出てくる多くの声と、がやがやは違う。
・教師のことばかけを子どもたちがどうとるか。単に叱られたととらえてないか。
・イメージを膨らませて、もっと楽しめばいいのではないか。
・教師がくまさんの歩き方をやってみて、どっちかと考えさせる。
・教師が低めに声を出すと、子どもたちは、引きつく。わざと大事なところで低い声を出す。
・教師の声が同じだと、流れていく。
・教師が意味があって動くのと、単に動いているのとでは違う。

B 1年「はなのみち」
・授業に堅苦しい緊張感がある。
・教師がしゃべりすぎ。
・「みつけた」の事例を子どもたちに言わせたのはよかった。
・イメージを持たせる。
・子どもたちに反応させる。
・もっと、子どもたちに言わせる。軸足を「言わせる」ことに置いて、出させて出させて・・・としたい。
・「だれが出てきた?」「くまさんが何をしたお話?」と、子どもたちに話をさせる。
・子どもたちが受け身的。教師に付き合ってくれている。
・子どもに、どれだけ、子どものことばを出させるか。
・意見を言うことを楽しませたい。
・「みんなで、すずめになろう。」など工夫。
・絵を否定することは、まだ早い。絵から入っていって、文の方へと導く。
・どんどん言わせて楽しませる。そんなふうに楽しませている自分を喜ぶ。
・ちゃんと読めている子に合わせず、まだまだわからない子に目を向けて、その子らを大切にしていきたい。

C 5年
・子どもの発言に教師がすぐに反応してしまっている。
・子どもたちが言えなくなってしまっている。
・担任の回転が速すぎて、子どもたちがついていけていない。
・担任が、子どもの声にかぶせてしまっている。
・担任は、「聴くこと」に終始することが大事。聞き耳を立てる。いろいろな子の反応をもっとよく見て、引き出す。自分の想像もしていないような意見が出たら、ピンチではなく、チャンスと受け止める。担任が、おかしいと思う子の意見にわざと乗っかって、子どもたちに突っ込ませる
・「今、この子を特別扱いする」をどの子にも続けて、ほめたたえる。その中で、子どもたちは、確実に変わる。
・子どもたちがわくわくするような瞬間を作れるようになってから、授業をしたい。
・困っているなら、映像を撮って見てもらおう。みんなに教えてもらおう。人の課題は、自分の課題。
・自分を愛せるか?自分をきちんと持ったうえで、周りと共に生きる。
・芸術・美をわかっている人と接すると、よい「分人」が増える。